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第51回日本農業賞岡山県代表表彰式 県代表にJA晴れの国岡山船穂町ぶどう部会 【更新日】2021/12/20 -
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NHK岡山放送局とJA岡山中央会は、岡山市で第51回日本農業賞岡山県代表の表彰式を開き、集団組織の部で受賞したJA晴れの国岡山船穂町ぶどう部会(98戸)を表彰した。歴史あるぶどう産地の倉敷市船穂地区で、高度な技術の蓄積をもとに、一層の開発・普及を進める「温故知新」の精神で部会を運営し、新規就農者の積極的な受け入れ、生産技術を次の世代へ継承している点などが高く評価された。
同部会は、戦後すぐに「マスカット・オブ・アレキサンドリア(アレキ)」の栽培を開始。1960年には県内の他産地に先がけて12月加温栽培に成功した。1964年以降、農業構造改善事業等に取り組み、ガラス温室の増設、集出荷場の建設、大型かんがい施設の整備等、加温栽培産地として生産基盤を確立した。
社会情勢の変化によるアレキ需要の減少時には、アレキ産地として培った組織力の強さ、技術開発・普及のモチベーションの高さを生かし、新品種の「シャインマスカット」産地としても成功している。
会内での活動だけでなく、大学やホテルとの協働による加工品開発や、20年以上前から同地区内の障がい者福祉事業所との農福連携事業にも取り組むなど、周辺の様々な団体との連携により地区全体の活性化に貢献している。
同部会の浅野三門部会長は「今後も高品質で安全・安心なぶどうを作り続け、消費者の期待に応えていきたい。この歴史あるぶどう産地を次の世代にバトンタッチできるよう引き続き努力する」と話した。
【令和3年12月3日付 日本農業新聞に掲載】
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