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第50回日本農業賞/岡山県代表に浅原園芸組合 【更新日】2021/01/20 -
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NHK岡山放送局とJA岡山中央会は、岡山市で第50回日本農業賞岡山県代表の表彰式を開き、集団組織の部で受賞した浅原園芸組合(倉敷市)を表彰した。
高い技術力と情報発信、後継者育成などが高く評価された。
同組合は、岡山県を代表する桃「清水白桃」の、生理的落下や変形果等を減らすため、枝の剪定(せんてい)を最小限にし、樹の力を最大限に引き出す栽培方法「岡山自然流」を確立した。この結果、糖度12度以上の高糖度規格であるロイヤル率が、2013年度以降、常に県平均を上回り、2019年度までの7年間平均で約7%高い。
2006年に「非破壊糖度センサー付き選果機」、2019年に選果速度が速く、重量センサーを備えた新選果機を導入した。正確な規格分けにつながり、市場での信用力を高めている。
生産者自らが産地のPR活動をしており、特に情報ちらし「倉敷浅原もも便り」を年間10回程度発行。卸を通じて仲卸から小売店まで配付することで、流通関係者の訪問につなげた。
新規参入者の積極的な受け入れ、圃場での講習会や栽培技術指導を通じた技術の伝承にも力を入れる同組合。
室山浩二郎組合長は「今後一層、生産者の所得増大につなげるための努力をしていく。引き続きJA・行政等関係機関のご支援ご協力をお願いしたい」と話した。
【令和2年12月11日付 日本農業新聞に掲載】
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