JA岡山備南施設茄子部会では「千両なす」の出荷が好調です。同地区は50年以上前から施設ナスを栽培する岡山県内最大の産地で、単価・品質ともに日本トップクラスのナスとして知られています。
「千両なす」は、まっすぐな形と皮が薄く実がやわらかいことが特徴。同部会のナスは関東や関西、岡山市場へ出荷し、特に京都方面では漬物用として重宝され、引き合いも強いです。冬は暖かいハウスの中でナスがストレスを感じることなくすくすく育ち、非常に高品質なものを出荷しています。
出荷は9月から始まり、翌年6月までほぼ毎日行います。68人の部会員が12.5ヘクタールで栽培し、年間約1,600トンを備南施設茄子選果場に持ち込みます。選果場では、生産者が一次選果したナスを、太さや長さなどの規格に応じてカメラ付自動選果機で選別し、最後に人の手で箱詰めします。機械選別は正確ですが、最後に必ず人の目で見て箱詰めすることで全国一の品質を保っています。
芳賀順治部会長は「いっぱい手をかけて、いいナスを作っていくことが目標。市場でも高い評価を得ている備南のナスなので、部会員みんなで高品質なおいしいナスを作っていきたいです」と意気込みました。