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ハロウィーンやクリスマスの飾りにも 話題性いかし活路 JA晴れの国岡山 /【広報誌】晴ればれ 2022年12月号 -
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「これ何?」という声が聞こえてくる目先の先には、キツネのような形をした黄色い実があります。その名もツノナス。特産ブドウ「ピオーネ」や夏秋トマト「鬼退治桃太郎トマト」など多様な農畜産物を生産するびほく地域の中で、このツノナスも全国的にも珍しく、西日本で唯一栽培しているのが、びほく花木生産部会です。
花トウガラシやストックなど年間を通じて花きを出荷する中でも、5月のシャクヤクに次ぐ主要な柱がツノナスです。同部会ではキツネの形に似ていることから「フォックスフエイス」の愛称で販売し、地域のブランドとして定着を図っています。
黄色で縁起もよく、水につけなくても約3ヵ月間鑑賞できるのが魅力。生け花としての活用が中心ですが、実ひとつでも使えるため、ハロウィーンやクリスマスの飾りとして積極的にPRすることで、販売の活路を模索しています。
出荷が始まった9月下旬には、「フォックスフェイス」と同様にキツネに由来する高梁稲荷神社で奉納式と出荷進発式を行い、部会員や市場、行政関係者ら18人が今季の好調な出荷を祈願。同部会の荒木一郎部会長(78)やJAの中村正義常務らが、直径6センチ、枝の長さ110センチほどの「フォックスフェイス」を同神社に奉納しました。
同部会では同神社のほか、JR備中高梁駅に飾って駅利用者へのPRに努めています。JA直売所「高梁グリーンセンター」「神楽の里」(高梁市)のほか、初めて市外の「山手直売所」(総社市)で販売し、消費拡大にも力を入れています。手に取った消費者は「鮮やかさが目を引く。一瞬見ただけで話題になりそう」と目を細めました。
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