足守地区で栽培しているブプレウラムは、順調に出荷が続いています。JA岡山足守花き部は、10人の生産者が約44アールで栽培し年間約20万本を主に関東・関西市場へ出荷しており、県内の生産量の約9割を占め、花色や草姿のバランスがそろっていることから市場より高い評価を受けています。
ブプレウラムはヨーロッパ原産で、1本に黄緑色の花をたくさんつけるセリ科の一年草で、添え花としてカラフルな花を引き立てる名脇役として人気があります。メロンの後作として栽培する生産者が多く、高温多湿に弱いため、水の管理や湿度調整のためハウス内の換気を徹底し、出荷期間は、11月下旬から翌年5月上旬まで続きます。
同部は、地元小学校の卒業式で胸に着けるコサージュ作りを児童と一緒に行う花育など、地元足守で生産されているブプレウラムをもっと知ってもらおうとPR活動に取組んでいます。
柏野清人部長は、「色がグリーンなのでどんな色の花にも似合うし、花の大きさは主役を邪魔しないようにちょうど良い大きさです。繊細そうに見えるけど、しつかり水揚げをすれば、意外と花は長持ちします。見かけたらぜひ手に取っていただきたいです」と笑顔で話しました。